ノンセク男が友情結婚を考えてみた!

ノンセク男。
このごろ友情結婚というものを知ったので、活動しながら考えたことを綴ってみる!

男と女の自認ズレ

女性のノンセクやアセクの人は、婚活をはじめてから自分のセクシャリティに気付く人が多いらしい。
気持ち的には無理! でも、物理的にはガマンしてれば体の関係ができちゃうからなのかな。
それで、「本当に好きな人相手だったら、そんなことないんじゃないか」ってぐるぐるの渦に入ってしまうとか。
なんとなく、わかる気がする。


男の自認は、たぶんもうちょっとはやい。
だって気持ち的にはもちろん、物理的にもできないからなぁ(笑)
ガマンしたってできるものでもない。
女性の場合は、男側から誘われて否応なく考えさせられる機会を持つってことが多いだろうけど、
男の場合は、女性側からそういうの誘われることもそうそうないしね(笑)
ただしイケメンなら別?


だからセックスについて、「嫌なことをガマンする」って感覚は特にない。
しなければいいんだから。
女性の場合は、一方的に目線を向けられて、ツライとか、それで嫌悪感を抱くようになっていったりもするんだろうけど、男はそういうのないから、そういう意味では女性より楽かな。


ただ、ひたすらに、「取り残されてるな」って感覚だ。
ひとりに慣れすぎてしまうのが、いまいち。

遠き山に日は落ちて、俺は家庭を持ちたがる

セクシャリティを自認してから十年以上、結婚のけの字も考えたことがなかった。
自分には関係ないものだと思っていた。


なのにこのごろ結婚を考えはじめたのには、理由がいろいろある。
たぶん「遠き山に日は落ちて」のせいだと思う。


独立して家を引っ越したんだけど、その地域、毎日夕方18時になると音楽が流れるんだよ。
「遠き山に日は落ちて」「家路」「新世界より」……いろんな名前があるけれど、みんな知ってる曲だろう。

子供のころ、家に帰る時間になると鳴ってた曲。




ドボルザーク 「新世界より」 家路 From the New World - Largo.wmv



僕はこの曲を聴くと、「帰らなきゃ!」って気になってしまう。
子供のころ、毎日ランドセルを背負って、家に帰ってた感覚を思いだす。


でも僕はもう大人で、帰るべき家はない。
実家はあるけれど、大人になった僕にはちょっとちがうものだ。


帰るべきところ、自分でつくらなきゃなぁ。
家族を持ちたいなあ。


……そんな風に思いはじめてしまった。


なんてことしてくれるんだよドボルザーク。
一人で生きていけると思ってたのになぁ。

はじめに!

セックスなんぞに興味ねえ!


そんなことを言ったときに、新種の生物でも発見したような目で見ないでくれよ。
僕はツチノコじゃねえし、むしろ僕から見たら、おまえらの方がツチノコなんだ。
でも僕だってツチノコになりたかったなあ!


そんなわけでこんにちは。赤狼です。
性別は男。
年齢は「アラサー」から「アラ」が取れ、「サー」となった頃合い。たいへん高貴。


そんな僕の特徴は、肉体関係っていうのがわからないってこと。
女性に対しても男性に対しても、ムラムラくる! って感覚が謎なんだ。
こういうやつを「Aセクシャル」とか「ノンセクシャル」って呼ぶのは、あまり一般には知られてないことだ。


20歳そこそこにして自分のそんな性質を悟った僕は、社会にただよう「恋愛」とか「結婚」というパワーワードから、戦略的撤退を試みることにした。
人並みの生き方、人並みの人生。そんな素敵な人生スゴロクを、やーめた! ってドロップアウトしたのだ。
逃げろ、逃げろ、どこまでも逃げろ。「ドキッ」とか「キュンッ」から逃げまくれ。
……だって、そのスゴロクの途中には、必ずあるんだもん。「セックス」のコマ。
僕、無理だよ。
若いころはもがいたけど、わかんなかったんだよ。


ずっとそんな風にして、人生スゴロクのルートを迂回するように生きてきたのだけれど。
近ごろ、新しいワードを知った。その名も「友情結婚」。
それはセックスってコマのない、恋愛ってコマのない、結婚スゴロクらしい。


それってどんなもんなんだろう?



そんなわけで、友情結婚活動とやらに身を投じてみた僕が、日々思うことやノンセク男の気持ちや本音を、テキトーに綴っていくブログだよ。
よろしく!